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Windows95/98/Me/NT/2000/XP における日本語TeX のインストールのチェック
dvioutのインストール


Windows 95/98/Me/NT/2000/XP における TeX システムのインストール


January 1, 2007

誤りや補足すべき点があればお知らせ下さい --> ftp-admin@akagi.ms.u-tokyo.ac.jp

角藤氏による Web2C 7.5.6 (pTeX-3.1.10 etc. for Win32) および、 日本語対応の AFPL Ghostscript 8.54 と GSview 4.8 のインストールの 手順を述べます。

うまくいかない場合は、 角藤氏のサイト や 旧 @nifty の FTEX フォーラムによる TeXインストールガイド推奨)、あるいは奥村さんの 角藤版 pTeX の Windows へのインストール などにヒントがあるかもしれません。

トラブルが解決できない場合は、 インストーラの付属した書籍、例えば、奥村氏や乙部氏等の本 (ここを御覧下さい)や、 あべのりさんのTeXインストーラをお勧めします。

この角藤氏の TeX システムでは、エディターと dviout との間で相互参照 ができる source specials (dviout for Windows Ver.3.11 以降で対応) が サポートされています。

京大 (現 ソニー) の淺山和典氏によるパッケージ (ptx214-*.zip) を 使って TeX をインストールする手順についても 別の項 に述べてありますが、これは現在では古いバージョンとなりました。

この文書は、堀田氏 および角藤氏によって 最新版に対応するように修正されました。

目次

1. 必要なファイルのダウンロード
2. インストールの実行
3. インストールによりサポートされる TeX など
4. インストール後


1.必要なファイルのダウンロード

1.1. W32TeX (Web2C 7.5.6)

角藤氏の W32TeX (Web2C 7.5.6) のサイト にて配布されている以下のファイルから、 必要なファイルをダウンロードします。
以下はより高速にアクセスできるここのミラーにリンクされています。
なお、角藤氏のサイトより高速にアクセスできる 会津大学のmirror などからもダウンロードできます。

Changelog.euc-j           変更履歴

README.sj                 インストールなどのドキュメント

texinst756.zip            Web2C-7.5.6 専用の簡易インストーラ( 重要です )

latex.tar.gz              基本システム
platex.tar.gz
ptex-3.1.10-w32.tar.gz
web2c-7.5.6-lib.tar.gz
web2c-7.5.6-w32.tar.gz

mftools.tar.gz            mktexpk, mktextfm, ps2pk

dvipsk-w32.tar.gz         DVI to PS driver
vf-a2bk.tar.gz            Virtual fonts for pTeX

dvipdfm-w32.tar.gz        DVI to PDF driver

ltxpkgs.tar.gz            Basic packages for LaTeX

makeindex-w32.tar.gz      makeindex programs

manual.tar.gz             マニュアル

oldformat.tar.gz          旧版 (LaTeX 2.09, pLaTeX 2.09 etc.)
oldinputs.tar.gz

pdftex-w32.tar.gz         pdfTeX (TeX -> PDF)

t1fonts.tar.gz            Type1 fonts of cm, ams and others

timesnew.tar.gz           tfm and vf for TimesNewRoman and Arial (PFB)

txpx-pazofonts.tar.gz     TX fonts, PX fonts and mathpazo fonts

ttf2pk-w32.tar.gz         TrueType to PK driver

plain2-2.54-w32.tar.gz    plain2 (テキスト -> LaTeX, HTML, nroff)

texinfotools-w32.tar.gz   Texinfo 4.8 with Japanese support

jtex-1.9.1-w32.tar.gz     NTT-jJTeX 1.9.1
vf-n2bk.tar.gz            Virtual fonts for NTT JTeX (to be used by dvipsk)

gs854w32full.zip          AFPL Ghostscript 8.54 の日本語化版

参考として、角藤氏による TeX システムとしての 必要なファイルを 以下に述べてみます :

(A) 最小インストール
latex.tar.gz
mftools.tar.gz
platex.tar.gz
ptex-3.1.10-w32.tar.gz
web2c-7.5.6-lib.tar.gz
web2c-7.5.6-w32.tar.gz

(B) 標準インストール(上記に、次を付け加えます)
dvipdfm-w32.tar.gz
dvipsk-w32.tar.gz
jtex-1.9.1-w32.tar.gz
ltxpkgs.tar.gz
makeindex-w32.tar.gz
manual.tar.gz
oldformat.tar.gz
oldinputs.tar.gz
pdftex-w32.tar.gz
t1fonts.tar.gz
timesnew.tar.gz
txpx-pazofonts.tar.gz
vf-a2bk.tar.gz

1.2. AFPL Ghostscript 8.54 および GSview 4.8

以下のファイルを、前者はこのサイト、後者は会津大学などの CTAN ミラーサイトなどから入手します :

gs854w32full.zip = AFPL Ghostscript 8.54 の日本語化版 (Win32API 版, 約10MB)
gsv48w32.exe = GSview 4.8 の実行ファイル (約1.4MB)

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2. インストールの実行

2.1. W32TeX (Web2C 7.5.6) のインストール

デフォルトのディレクトリ c:\usr\local の下に、 TeX のシステムをインストール することにします。 c: のディスクには 十分の空きがあるものとします。

なお、インストール先は、d:\usr\local などでもOKですが、その場合は以下の記述の c:\usr\local を、d:\usr\local に読み替えるなど、適宜判断してください (ただし、c:\Program Filesc:\Documents and Settings\山田 一郎 のように空白や和文文字を含むディレクトリに入れてはいけません)

注意: pTeX 3.1.10
pTeX (アスキーの日本語の TeX) 関連のファイルの インストール・ディレクトリが pTeX 2.1.9 から大きく変更されました。 例えば、いままで

...\texmf\tex\platex\base
...\texmf\tex\ptex

にあったものは

...\texmf\ptex\platex\base
...\texmf\ptex\plain\base

に移動しました。

新規にインストールする場合は問題ありませんが上書きインストールする場合は 注意が必要です。具体的には、次のディレクトリを全て削除した上で以下の作業を します (ユーザ自身があとからインストールしたファイルがあれば、 バックアップしておく)

...\texmf\tex\jtex
...\texmf\tex\jlatex
...\texmf\tex\jlatex209
...\texmf\tex\alatex209
...\texmf\tex\amstex
...\texmf\tex\ptex
...\texmf\tex\platex
...\texmf\tex\platex209

ダウンロードした W32TeX (Web2C 7.5.6) の必要なアーカイブ・ファイル (foo.tar.gz のようなもの) は全て同一のディレクトリ (たとえば、 c:\temp) に入れておきます。

以下に述べる作業は、MS-DOS プロンプト (Win95/98)、あるいは コマンドプロンプト (WinNT/2000/XP) で行います。 まず、ディレクトリ c:\usr\local を作り、ここへ Web2C-7.5.6 専用の簡易インストーラ texinst756.zip を展開します:

c:                              (c: ドライブに移動)
md \usr                         (c:\usr というフォルダを作成)
md \usr\local                   (c:\usr\local というフォルダを作成)
cd \usr\local                   (c:\usr\local に移動)
unzip c:/temp/texinst756.zip     (インストールプログラムを展開)

展開された texinst756.exe は W32TeX (Web2C 7.5.6) 専用の簡易 インストーラ です。 また、同梱の texinst756.txt は簡易インストーラ の説明書となっています。

unzip コマンドが使えない場合は、実行ファイル unzip.exe を取得します(c:\usr\local に置いておき、以下の texinst756 による展開終了後は、c:\usr\local\bin にコピーしておくとよいでしょう)。

続いて、必要なアーカイブ・ファイルが c:\temp にある時には MS-DOS プロンプト (Win95/98)、あるいは コマンドプロンプト (WinNT/2000/XP) のコマンドモードで

c:                              (c: ドライブに移動)
cd \usr\local                   (c:\usr\local に移動)
texinst756 c:/temp               (TeXのシステムのインストール)

と入力するだけでアーカイブ・ファイル (foo.tar.gz など) の展開が 始まります。

なお、\usr\local にある gzip.exe, bzip2.exe および tar.exe は圧縮やアー カイーブのためのプログラムです。 dviout for Windows は gzip で圧縮された 画像ファイルや DVI ファイル、 あるいは *.tar, *.gz, *.tar.gz 形式のファイル を扱うことができますが、圧縮ファイルを扱うときには gzip を用います。 必要 ならこれらをパスの通ったディレクトリ(たとえば、c:\usr\local\bin)にコピーしておきます。

2.2. AFPL Ghostscript 8.54 および GSview 4.8 のインストール

すでに、以前のバージョンの Ghostscript および GSview を インストールしている場合には、必ず次のアンインストールを行ったあとで、 インストール作業を開始してください :

この後に、Ghostscript 8.54 + GSview 4.8 を インストールしてください。 ウィザード形式( 英語 ) での Setup プログラムにより、インストーラの指示に 従いながらオリジナルの Ghostscript と GSview の インストールを行っていき ます :
はじめに、Ghostscript 8.54 のインストールです。 gs854w32full.zip を適当な ディレクトリに展開し,展開されたインストールプログラム setupgs.exe を実行します。

たとえば, gs854w32full.zip の存在するディレクトリに移動して

unzip gs854w32full
setupgs

を実行します。このとき

Use Windows TrueType fonts for Chinese, Japanese and Korean
をチェックしておいて下さい。
unzip が認識されない場合、c:\usr\local にそれが存在していたら
    c:\usr\local\unzip -o gs854w32full
とします。

詳しくは、 堀田氏の Ghostscript 8.54 + GSview 4.8 の日本語版 -- PostScript フォント の利用 をご覧ください。

続いて、GSview 4.8 をインストールします。 gsv48w32.exe の存在するディレクトリに移って

gsv48w32.exe

を実行します。

Windowsのテンポラリ・ディレクトリに空白や和文文字が含まれていると、 GhostscriptやGSViewのインストールに失敗することがあります。テンポラリ・ディレクトリは
    echo %temp%       (環境変数 temp で示されるテンポラリ・ディレクトリ名の表示)
    echo %tmp%        (環境変数 tmp  で示されるテンポラリ・ディレクトリ名の表示)
とすると、たとえば以下のように表示されます(以下の例では c:\windows\temp)。
    >echo %temp%
    c:\windows\temp
    >echo %tmp%
    c:\windows\temp
テンポラリ・ディレクトリに問題がある場合は、一時的に以下のようにそれを変更してGhostscriptやGSViewのインストールをやり直します。たとえば、c:\temp というディレクトリが存在する場合は、以下のようにします。
    set temp=c:\temp
    set tmp=c:\temp
さらに GSview を起動して Option → Advanced Configure... → Ghostscript Options: に、以下を付け加えます。
-dWINKANJI
また、PSfrag使用に関してはここを参照して下さい(ps2frag.ps を1行修正し、それと psfrag.pro を c:\gs\gs8.54\lib にコピーする)。

日本語 PDF

gs8.54 では、日本語 TrueType フォント や CID フォントで日本語 PDF を表示、 印刷可能であり、また Ghostscript に付属のバッチファイル ps2pdf 等を利用すれば、 これらの 日本語 フォントを埋め込んだ PDF を作成することができます。
  dvipsk -Ppdf -o foo.ps foo.dvi
  
のようにして、dvipsk で変換した PS ファイルの foo.ps に対して、 『 MS-DOS プロンプト 』 から次のように入力してください :

  ps2pdf foo.ps foo.pdf
  

もし、『 環境変数のための領域が足りません 』 と表示された時には システムファイルの config.sys に

  SHELL=c:\command.com c:\ /P /E:2048
  

のように書いて再起動してください。 2048 バイトが環境変数用となりますが、 足りない場合は 4096 とかに増加します。( ps2pdf.bat 内で環境変数を定義して います。)
また、コマンドの ps2pdf を実行したときに次のようなエラー・メッセージが 表示されて、pdf ファイルが作成されないことがあります :

  use ps2pdf12 or ps2pdf13 if you want a specific level.
  

このような時には、代用のコマンドである ps2pdf12 または ps2pdf13 を利用 してください。 ps2pdf14 も可能です。
Adobe Acrobat Distiller が利用できる環境にあれば、dvipsk で変換した PS ファイルから Distiller で簡単に日本語 PDF を作成することもできます。

2.3. 環境変数などの設定

次に、c:\autoexec.bat の最後に以下のような環境変数の設定を加えます。

path=%path%;c:\usr\local\bin;c:\gs\gs8.54\bin;c:\gs\gs8.54\lib

set TEXMFMAIN=c:/usr/local/share/texmf
set TEXMFCNF=c:/usr/local/share/texmf/web2c       (GuiShell を使う場合) 
set TEXEDIT=c:/usr/local/bin/mule +%%d %%s        (mule を使う場合) 
set MFEDIT=c:/usr/local/bin/mule +%%d %%s         (mule を使う場合)

2.4. dvipsk の設定

dvipsk を使う場合は、その設定ファイル c:\usr\local\share\texmf\dvips\config\config.ps を環境に合わせて修正します。 * や % で始まる行はコメントです。

2.5. 再起動

autoexec.bat に設定した環境変数が有効になるよう、 Windows を再起動します。

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3. インストールによりサポートされる TeX など

以下の TeX が使えるようになります。

tex         欧文 TeX 3.141592
latex       欧文 LaTeX2e (2001/06/01 patch level 0)
ptex        アスキー pTeX (p3.1.10)
amstex      アスキー plain AMS-TeX 2.1
platex      アスキー pLaTeX2e (2001/09/04 +0)
jtex        NTT JTeX 1.9.1
jlatex      NTT JLaTeX based on JTeX 1.9.1

左側は、コマンド名で、たとえばコマンドラインから

platex foo

とすれば、日本語の LaTeX のテキストファイル foo.tex が アスキーの pLaTeX に より foo.dvi に変換されます。

以下の旧版の TeX もサポートされます。

latex209    欧文 LaTeX 2.09 (1992/03/25)
ptexold     日本語 plain pTeX 2.09
platex209   アスキー & Impress 日本語LaTeX(縦書対応)2.09 (1993/12/24)
qlatex209   日本語 LaTeX 2.09 (J Version)
alatex209   日本語対応 AMS-LaTeX based on LaTeX 2.09
jlatex209   NTT JLaTeX based on JTeX 1.9.1 and LaTeX 2.09

その他、以下のプログラムがインストールされます。

mftools     メタフォント関係ツール(mktexpk, mktextfm, ps2pk etc.)
dvipsk      DVI   -> PS 変換
dvipdfm(x)  DVI   -> PDF 変換
pdftex      TeX   -> PDF 変換(日本語非対応)
pdflatex    LaTeX -> PDF 変換(日本語非対応)
makeindex   makeindex(日本語対応、読みに関する辞書が使用可能)
plain2      テキストファイル -> LaTeX, HTML, troff 変換
texinfo     Texinfo 4.8 (makeinfo, texindex etc.)
Ghostscript Ver.8.54   (gswin32)
GSview Ver.4.8   (gsview32)

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4. インストール後

4.1. TeX の動作チェック

ディレクトリ c:\usr\local\share\texmf\doc\ptex に存在する 日本語の LaTeX のソースファイルから platex により DVI ファイルが 正常に生成できることを確かめます。 たとえば

cd c:\usr\local\share\texmf\doc\ptex\base
c:
platex ptexskip
platex ptexdoc

などとします。

より簡単に、より詳しいテストを ここ から行うことができ、問題が生じたときの原因究明に役立ちます。

4.2. Ghostscript の動作チェック

c:\gs\gs8.54\examples\tiger.eps や c:\gs\gs8.54\kanji\article9.ps などのサンプルが gswin32 を使って表示できることを確認して下さい :

gswin32 c:\gs\gs8.54\examples\tiger.eps
gswin32 c:\gs\gs8.54\kanji\article9.ps

うまくいかない時は (Ghostscript からは、quit で抜け出せます) gswin32c.exe を -h オプションをつけて立ち上げ、 "Search path:" の欄に環境変数 GS_LIB の内容が反映されているかを確認して下さい。

4.3. フォントの設定の調整

4.2. 和文フォントメトリックの不具合の修正

アスキーのpTeXで標準に使われるフォント・メトリックファイル(min*.tfm/goth*.tfm)には不具合があり、和文文字の組版での空きが異常になることがあります。インストールされたpTeXやpLaTeXフォーマットファイルには、それらの不具合が取り込まれています。

修正するには、こことその後のここを参照して newfmt.lzh をダウンロードし、置き換えを行ってください。なお、表示や印刷に関しては従来のものと互換性があります。よって、不都合が修正された環境で作成されたDVIファイルを利用するにあたっては、修正を行った利用環境かどうかによらず、修正された結果が正しく得られます。

4.3. dviout for Windows のインストール

dviout for Windows のインストールについては、 ここを御覧下さい。

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以上です。 ftp-admin@akagi.ms.u-tokyo.ac.jp