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UNIX における TeX のインストール


May 1, 1996/Feb. 28, 1997

誤りや補足すべき点があればお知らせ下さい --> ftp-admin@akagi.ms.u-tokyo.ac.jp

通常の TeX と、それを日本語化したアスキーの publishing TeX をインストール する手順について述べます。


1. ソフトとハードの環境
2. 必要なファイルと作成される TeX
3. TeX と pTeX の基本システムのインストール
4. LaTeX2e のインストール
5. pLaTeX のインストール
6. AMS-LaTeX のインストール
7. AMS-TeX のインストール
8. 旧版の LaTeX 2.09、AMS-LaTeX 1.1 などのインストール
9. コマンド名を変更するには

LaTeX2eは、改定が進行中であり、1年以上前の版を使ってフォーマットファイル を作成しようとすると、Warningのメッセージが出ます。これを無視しても、正常 にフォーマットファイルが作成できます。

1996年12月版の LaTeX2e のほか、いくつかの改定もなされました。対応する pLaTeX は、Ver 2.15となり、 関連する各種実行ファイルも作成されつつあります。これらが安定した状態になれば、 ここの内容も、そちらに移行したいと考えています。


1. ソフトとハードの環境

この手引き書は SUN SS20 の互換機上、SUN OS 4.1.3 という環境でインストール を行なったときの手順を元にしています。その他、gcc 2.6.3, flex 2.4.7, bison 1.22, GNU tar (gtar という実行ファイルになっています)などを 用いましたが、これらはここ数理科学研究科での標準的な環境で、備わって いるものです。

コンパイルの作業などは、/usr/local/src で行ない、TeX の実行プログラ ムは /usr/local/bin に、ライブラリは /usr/local/lib/texmf の下に格納 されます。TeX の実行プログラムは、kpathsea-2.6 を用いますので、各種の (plain TeX, AMS-TeX, AMS-LaTeX, それらの日本語版や、旧版)TeX を混在 させても、問題なくライブラリなどの取り込みが行なわれます。

なお、作業で/usr/local/src の下に作成されたディレクトリに含まれる ファイルは、ドキュメントなどを含んでいますが、作業後は TeX の実行のため に必要とされるものはありませんので、削除可能です。

作業に先立って、printenv を実行したとき、TeX 関連の

     TEXMFCNF, TEXINPUTS, TEXFORMATS, TEXPOOL, TEXFONTS, MFINPUTS,
     MFBASES, MFPOOL, BIBINPUTS, BSTINPUTS, TEXEDIT, MFEDIT, MFTERM
のいずれかが設定してあれば、それが設定されないようにしておきます。

インストールに際し、アスキーの日本語化TeX についての疑問点などあれ ば、まずwww.ascii.co.jp/pb/ptex/ を参照するとよいでしょう。

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2. 必要なファイルと作成される TeX

作成されるバージョンは、 kpathsea 2.6 対応の TeX 3.1415, LaTeX2e(December 1995), pLaTeX 2.14(March 1996)です。

まず、以下に述べる 0 から 4 のソースプログラムは、TeX(日本語版も含む)の 基本的システムを作成するのに用いますので、忘れずに用意してください。

マクロセット コマンド名必要なファイル
plain TeX plain5
拡張 plain TeX eplain5
LaTeX2e latex5, 7, 9
AMS-TeX 2.1 amstex5, 10
AMS-LaTeX 1.2 latex5, 7, 9, 11, 13
ASCII 日本語 plain pTeX ptex5, 6
ASCII 日本語 pLaTeX2e platex5, 6, 7, 8, 9
日本語 AMS-LaTeX 1.2 platex5, 6, 7, 8, 9, 11, 13
日本語 AMS-TeX amsptex5, 6, 10
日本語 AMS-TeX(amsppt.sty) amsppt5, 6, 10
plain METAFONT mf5
以下旧版
旧版の ASCII 日本語 TeX altex2095, 6, 14, 15
旧版の ASCII pLaTeX pltex2095, 6, 14, 15, 16
旧版の ASCII LaTeX latex2095, 6, 14, 15
AMS-LaTeX 1.1 amsl2095, 6, 12, 14
日本語 AMS-LaTeX 1.1 amspl2095, 6, 12, 14, 15
日本語 AMS-LaTeX 1.1(ymt版) amsjl2095, 6, 12, 14, 15, 17

0. web-6.1.tar.gz(1167K)
TeX 本体のソースとドキュメント
1. web2c-6.1.tar.gz(658K)
web-6.1.tar.gz から、C のソースコードを作成するプログラム
2. web2c.kpathsea-2.6.help.gz(30K)
kpathsea のバージョンを新しくするためのパッチ
3. xdvik-18f.tar.gz(481K)
previwer のソースだが、そのソースの一部を流用
4. ptex-2.1.4.tar.gz(152K)
pTeX のためのソース

5. lib-6.9.tar.gz(2773K)
TeX ライブラリ。TeX のフォント、マクロなどが含まれています。必須です。
6. plib-euc.tar.gz(129K) または plib-jis.tar.gz(132K) または plib-sj.tar.gz(125K)
pTeX ライブラリセット(EUC or JIS or SHIFT JIS)。pTeX 関連の フォントやマクロが含まれています。日本語版には必須です。
7. base-9512.tar.gz(783K)
LaTeX2e の基本パッケージ。 LaTeX2e や pLaTeX2e を利用する場合にのみ必要です。 1995年12月版。
8. pl9603e.tar.gz(132K) または pl9603j.tar.gz(134K) または pl9603s.tar.gz(132K)
pLaTeX2e を利用する場合にのみ必要です。EUC, JIS, SHIFT JIS の何れか を選択します。1996年3月版。
9. LaTeX2e の December 1995 版用の dc font(509K)
dc font を使う場合は、7. に合わせて更新する必要があります。

10. amstex.tar.gz(117K)
AMS-TeX 2.1d (June 1995)版
5. に含まれるものより、amsppt.sty が新しくなっています。
11. amslatex.tar.gz(337K)
AMS-LaTeX 1.2 のパッケージ
12. amsltx11.tar.gz(374K)
AMS-LaTeX 1.1 のパッケージ
13. amsfonts-sources.tar.gz(467K)
AMSFontsのパッケージ

14. macros.tar.gz(259K)
LaTeX 2.09 のマクロ・ライブラリ
15. jmacro.euc.tar.gz(88K, EUC) または jmacro.jis.tar.gz(88K, JIS) または jmacros.lzh(110K, SHIFT JIS)
ASCIIの LaTeX 2.09 用の日本語マクロ・ライブラリ
16. ASCII−インプレス の LaTeX 2.09 用の pLaTeX日本語マクロ・ライブラリ
17. nfss1jp.euc.tar.gz(185K, EUC) または、 nfss1jp.jis.tar.gz(187K, JIS) または、 nfss1jp.lzh(248K, SHIFT JIS)
AMS-LaTeX 1.1 の日本語化キット(by ymt)

18. plain TeX のマクロ集(2127K, April 30, 1996 from CTAN)
19. LaTeX2e のマクロ集(7815K, April 19, 1996 from CTAN)
以下は、その中身を分割したもの
latex_2e.base.tar.gz(783K, 上の 7. と同じ)
latex_2e.packages.tar.gz(1293K)
latex_2e.contrib.tar.gz(5135K)
latex_2e.unpacked.tar.gz(142K)
latex_2e.doc.tar.gz(142K)
20. LaTeX 2.09 のマクロ集(7267K, April 19, 1996 from CTAN)

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3. TeX, pTeX の基本システムのインストール

以下、必要なファイルは、すべて Anonymous FTP などで $FTP に持って来ている とします。また、作業は root になって行なっているものとします。
                                    ; ライブラリファイルのインストール
  cd /usr/local/lib
  gtar xvzf $FTP/lib-6.9.tar.gz
  gtar xvzf $FTP/plib-euc.tar.gz         ---  注1

                                    ; ソースファイルの準備
  mkdir /usr/local/src              ; 存在しないとき作成
  cd /usr/local/src
  gtar xvzf $FTP/web-6.1.tar.gz
  gtar xvzf $FTP/web2c-6.1.tar.gz
  gtar xvzf $FTP/ptex-2.1.4.tar.gz
  gtar xvzf $FTP/xdvik-18f.tar.gz
  mv web2c-6.1/web2c xdvik-18f
  mv xdvik-18f kpathsea-2.6
  rm -rf web2c-6.1
  rm -rf kpathsea-2.6/xdvik
  cd kpathsea-2.6
  cp $FTP/web2c.kpathsea-2.6.help .
  gzip -d web2c.kpathsea-2.6.help.gz  
                                    ; パッチをあてる
  patch -p -s < web2c.kpathsea-2.6.help; ---  注2
  cd ../ptex-2.1.4
 
                                   ; 基本システムの作成
  ./pTeXsetup -euc                   ; EUC の場合、他 -jis -sjis
  cd ../kpathsea-2.6
  ./configure
  make                                   ---  注3

                                    ; インストール
  make install                           ---  注4

  setenv TEXBIN /usr/local/bin
  setenv TEXMF /usr/local/lib/texmf
以上のインストールの手順は、/usr/local/src/ptex-2.1.4/README.euc に書かれて いますので、参考にして下さい。

注1
日本語のコードが EUC でなく、JIS あるいは SHIFT JIS の場合は、 plib-jis.tar.gz あるいは、plib-sj.tar.gz を用いる。

注2
なぜか、akagi.ms.u-tokyo.ac.jp の patch の実行ファイルが壊れていた。

注3
この make で

  • initex: 各種のTeXのためのフォーマットプログラムの作成に使われる。
  • virtex: *.tex -> *.dvi を行う際に通常使われる。
  • mf : METAFONT すなわち、フォントの書き方が記述されたソースファイル *.mf から、実際のフォント(ビットマップ)を作成するプログラム。
  • や、initex, virtex の日本語版 iniptex, virptex, それに各種ユーテリティー gftopk, web2c など多くのプログラムが作成される。

    akagi.ms.u-tokyo.ac.jp で、この make を実行したとき、wchar_t が conflict している、というエラーで止まってしまった。とりあえず

      /usr/local/lib/gcc-lib/sparc-sun-sunos4.1/2.6.3/include/sys/stdtypes.h
       
    の最後の部分の
      #ifndef _GCC_WCHAR_T
      #define _GCC_WCHAR_T
      typedef __WCHAR_TYPE__ wchar_t;   /* big enough for biggest char set */
      #endif
       
    をコメントアウト(or 削除)し、make を実行後に元に戻した。

    注4
    作成された各種実行ファイルやライブラリ、マニュアルがインストールされ る。実行ファイルは、/usr/local/bin に、ライブラリは、/usr/local/lib/texmf の下に移される。

    tex(plain TeX), ptex(日本語 plain TeX), mf(METAFONT)などのプログラ ムが既に実行可能になっているはずである。また、man gftopk などでマニュアル が参照できる。

    古い TeX のプログラムがインストールされていた場合、上書きされてしまうの で、それのバックアップをあらかじめ取っておく。

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    4. LaTeX2e のインストール

    3. の項は既に実行済みとする。
                                     ; dc font の更新
      cd $TEXMF/fonts/public
      mv dc dc-1.1
      gtar xvzf $FTP/font.dc.tar.gz
      cd dc
      rm -rf fd
      rm -rf ready-mf
      mv -f mf src
    
                                     ; LaTeX2e のソースの展開
      cd $TEXMF/tex/latex2e
      rm -rf base
      rm -rf misc
      mkdir base
      cd /usr/local/src
      gtar xvzf $FTP/base-9512.tar.gz
      cd base
      rm hyphen.tex
      chmod 644 *
      initex unpack.ins                    --- 注5
      initex latex.ltx
    
                                     ; インストール
      mv -f *.cls *.clo *.sty *.fd *.def $TEXMF/tex/latex2e/base
      mv -f *.cfg *.ltx *.tex *.ist      $TEXMF/tex/latex2e/base
      mv -f latex.fmt latex.log $TEXMF/ini
      cd $TEXBIN
      rm latex                       ; latex が存在する場合のみ
      ln -s virtex latex
      rehash
    
                                     ; チェック
      cd $HOME
      cp $TEXMF/tex/latex2e/base/ltxcheck.tex .
      latex ltxcheck
    
    以上で、LaTeX2e の実行ファイル latex が完成

    注5
    途中で何か(上書き許可)尋ねられるが、y で答える。2回答えると後は尋 ねられない。latex の source が一年以上古いものだと警告が出ますが、そ のまま ENTER (CR) で続行することができます。できれば、新しいものを 用いて下さい。

    さらに、その他のマクロをインストールするには、たとえば

      cd /usr/local/src
      gtar xvzf latex_2e.packages.tar.gz
    
      cd packages/tools              ; 基本的マクロ
      latex tools.ins
      mkdir $TEXMF/tex/latex2e/packages
      mkdir $TEXMF/tex/latex2e/packages/tools
      mv -f *.cls *.clo *.sty *.fd $TEXMF/tex/latex2e/packages/tools
      mv -f *.def *.ltx *.tex $TEXMF/tex/latex2e/packages/tools
    
      cd ../graphics
      latex graphics.ins             ; グラフィック関連マクロ
      mkdir $TEXMF/tex/latex2e/packages/graphics
      mv -f *.cls *.clo *.sty *.fd $TEXMF/tex/latex2e/packages/graphics
      mv -f *.def *.ltx *.tex $TEXMF/tex/latex2e/packages/graphics
    
      ...
    
    などとする。

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    5. pLaTeX2e のインストール

    LaTeX2e は既にインストールされているもの(4. の項 が実行済み)とする。
                                     ; フォーマットファイル作成
      cd /usr/local/src
      gtar xvzf $FTP/pl9603e.tar.gz        --- 注6
      cd 9603
      setenv TEXINPUTS ".:../base:$TEXMF/tex//"
      iniptex plcore.ins
      iniptex platex.ltx
    
                                     ; インストール
      mkdir $TEXMF/tex/platex2e
      mkdir $TEXMF/tex/platex2e/base
      mv -f *.cls *.clo *.sty *.fd *.def *.cfg *.ltx $TEXMF/tex/platex2e/base
      mv -f platex.fmt platex.log $TEXMF/ini
      cd $TEXBIN
      ln -s virptex platex
      rehash
    
    以上で pLaTeX 2.1.4 の実行ファイル platex が完成。

    注6
    日本語のコードが EUC でなく、JIS あるいは SHIFT JIS の場合は、 pl9603j.tar.gz あるいは、pl9603s.tar.gz を用いる。

    /usr/local/src/9603 の jusrguid.tex は、新しい LaTeX2e システムに含まれる usrguide.tex を日本語に訳したものです。旧来の LaTeX のユーザを対象に書かれ ていますので、LaTeX2e を知るのに役立つでしょう。

      platex jusrguid
    
    その他にも、LaTeX2e の新しいフォント選択機能を解説した fntguide.tex の日本語 訳 jfntguid.tex や、pLaTeX2e の標準クラスを解説した jclasses.dtx、 さらに pLaTeX のソース(よってコマンド)を解説した pldoc.dtx などがあり、platex で *.dvi に変換出来ます。
    なお、jclasses.dtx のチェックサム情報が誤っているため、先頭にある
      % \CheckSum{3820}
      % \CheckSum{3849}
    に変更しないと
      platex jcalsses.dtx
    と処理した時、エラーとなります。

    なお、アスキーの pTeX についての情報はこちらです: http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/

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    6. AMS-LaTeX 1.2 のインストール

      cd /usr/local/src
      gtar xvzf $FTP/amslatex.tar.gz
      cd amslatex/inputs
      mkdir $TEXMF/tex/latex2e/amslatex
      cp -p * $TEXMF/tex/latex2e/amslatex
      cd /usr/local/src
      gtar xvzf $FTP/amsfonts-sources.tar.gz
      cd amsfonts/doc/latex/
      setenv TEXINPUTS ".:../base:$TEXMF/tex//"
      latex amsfonts.ins
      mkdir $TEXMF/tex/latex2e/amsfonts
      mv -f *.sty *.fd $TEXMF/tex/latex2e/amsfonts
    
    LaTeX2e がインストールされていれば、AMS-LaTeX 1.2 を、さらに pLaTeX2e がインストールされていれば、日本語対応 AMS-LaTeX 1.2 を使うことができます。

    AMS-LaTeX 用に書かれたファイル、例えば testart.tex を処理するのは、 それがカレント・ディレクトリにあるとして

      latex testart
    
    とすれば、OK です。

    実行ファイル latex に代わりに ASCII pLaTeX2e の実行コマンド platex を 用いれば、日本語が扱えます。このとき、室政和氏の作成した jamscls.euc.tar.gz(漢字コードが JIS の場合は、 jamscls.jis.tar.gzを、 SHIFT JISの場合は、 jamscls.lzh) を使うと「第2章」などのような日本語表示にすることも出来ます。 インストールは、以下のようにします。

      mkdir $TEXMF/tex/platex2e/amslatex  ; 存在しない場合
      cd $TEXMF/tex/platex2e/amslatex
      gtar xvzf $FTP/jamscls.euc.tar.gz
      latex jamscls.ins
    

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    7. AMS-TeX, 拡張 plain TeX のインストール

    3. の項は既に実行済みとする。

    この項のインストールとLaTeX2e や pLaTeX2e のインストールとは独立 しています。次の旧版のインストールも同様です。 まず、AMS-TeXのインストールは次のようにします。

      md $TEXMF/tex/ams                ; 既に存在していれば不要
      cd $TEXMF/tex/ams
      gtar xvzf $FTP/amstex.tar.gz     ; 既に実行していれば不要
      initex amstex.ini \\dump
      mv -f amstex.fmt amstex.log $TEXMF/ini
      cd $TEXBIN
      rm amstex                        ; amstex が存在する場合のみ
      ln -s virtex amstex
      rehash
    
    AMS-TeX 2.1 の実行コマンド amstex の作成が完了。

    日本語対応版は

      mkdir $TEXMF/tex/ams             ; 既に存在していれば不要
      cd $TEXMF/tex/ams
      gtar xvzf $FTP/amstex.tar.gz     ; 既に実行していれば不要
      echo \\input ptex > amsptex.ini
      echo \\input amstex >> amsptex.ini
      iniptex amsptex.ini \\dump
      mv -f amsptex.fmt amsptex.log $TEXMF/ini
      cd $TEXBIN
      ln -s virptex amsptex
      rehash
    
    日本語対応の AMS-TeX 2.1 の実行コマンド amsptex の作成が完了。

    amsppt.sty を取り込んだ日本語対応の AMS-TeX 2.1 を作成するには 以下の中身からなるファイル $TEXMF/tex/ams/amsppt.ini を作成し、

    %--------------------------- cut here ----------------------------------
    \input ptex
    \input amstex
    \input amsppt.sty
    \font\preloaded=eufm6
    \font\preloaded=eufm8
    \font\preloaded=msam6
    \font\preloaded=msam8
    \font\preloaded=msbm6
    \font\preloaded=msbm8
    \def\documentstyle#1{\immediate\write16{The documentstyle is fixed to amsppt.}}
    \dump
    % --------------------------- cut here ----------------------------------
    
    次のように実行します。
      mkdir $TEXMF/tex/ams               ; 既に存在していれば不要
      cd $TEXMF/tex/ams
      gtar xvzf $FTP/amstex.tar.gz       ; 既に実行していれば不要
      iniptex amsppt.ini \\dump
      mv -f amsppt.fmt amsppt.log $TEXMF/ini
      cd $TEXBIN
      ln -s virptex amsppt
      rehash
    
    amsppt という実行ファイルが作成されます。 なお、上の $TEXMF/tex/ams/amsppt.ini で、\font で始まる行は無くても かまいません。

    拡張版 plain TeX のコマンド etex の作成は、次のようにします。

      cd $TEXMF/tex/ptex/base
      initex plain.tex eplain.tex
      mv -f plain.fmt $TEXMF/ini/etex.fmt
      mv -f plain.log $TEXMF/ini/etex.log
      cd $TEXBIN
      ln -s virtex etex
      rehash
    

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    8. 旧版の LaTeX 2.09、AMS-LaTeX 1.1 などのインストール

    3. の項は既に実行済みとします。このとき、 たとえば、LaTeX 2.09 の実行コマンド latex209 を作成するには以下のようにします。

      cd $TEXMF/tex
      mkdir latex209
      cd latex209
    
      ln -s /usr/local/lib/tex/macros/latex base ; 注7
      cd /usr/local/lib/tex/macros/latex
    
      initex lplain \\dump
      mv -f lplain.fmt lplain.log $TEXMF/ini
      cd $TEXMF/ini
      ln -s lplain.fmt latex209.fmt
      cd $TEXBIN
      ln -s virtex latex209
      rehash
    
    注7
    LaTeX 2.09 のマクロが /usr/local/lib/tex/macros/latex に入っていれば このようにします。そうでなくて、$FTP/macros.tar.gz にまとめてあれば
       mkdir base
       cd base
       gtar xvzf $FTP/macros.tar.gz
       
    とし、次の
       cd /usr/local/lib/tex/macros/latex
       
    は実行しません。

    アスキー版の日本語LaTeX 2.09 の実行コマンド altex209 を作成するには、 たとえば、次のようにします。 まず、$TEXMF/web2c/texmf.cnf を編集して

        alatex209_inputs=.:$TEXMF/tex/platex209//:$TEXMF/tex/latex209//:$TEXMF/tex//
        TEXINPUTS.altex209=$alatex209_inputs
        TEXINPUTS.pltex209=$alatex209_inputs
    
    という行を加えます。
      cd $TEXMF/tex
      mkdir platex209
      cd platex209
    
      ln -s /usr/local/lib/tex/jmacros/latex base; 注8
      cd /usr/local/lib/tex/jmacros/latex
    
      iniptex jlplain \\dump
      mv -f jlplain.fmt $TEXMF/ini/altex209.fmt
      mv -f jlplain.log $TEXMF/ini/altex209.log
      cd $TEXBIN
      ln -s virptex altex209
      rehash
    
    とすれば完了です。
    注8
    アスキー日本語LaTeX 2.09 のマクロが /usr/local/lib/tex/jmacros/latex に 入っていればこのようにします。そうでなくて、$FTP/jmacro.euc.tar.gz に まとめてあれば
       mkdir base
       cd base
       gtar xvzf $FTP/jmacro.euc.tar.gz
       
    とし、次の
       cd /usr/local/lib/tex/jmacros/latex
       
    は実行しません。
    なお、$TEXMF/tex/platex109 あるいは、その下のディレクトリ (または、そのリンク先)に、アスキー+インプレスの縦書きLaTeX用のマクロ ()がインストールしてあれば、そこに移動した後
      iniptex plplain \\dump
      mv -f plplain.fmt $TEXMF/ini/pltex209.fmt
      mv -f plplain.org $TEXMF/ini/pltex209.log
      cd $TEXBIN
      ln -s virtex pltex209
      rehash 
    
    により、縦書き対応版ができます。

    AMS-LaTeX 1.1 を作成するには、amsltx11.tar.gz が必要です。 まず latex209 の作成における initex コマンドの直前までを実行し ます(既に、latex209 をインストールしてあれば不要)。次に $TEXMF/web2c/texmf.cnf の TEXINPUTS.*= の部分の最後に

      TEXINPUTS.amsl209=$latex209_inputs
    
    の行を加え、以下のようにします。
      cd /usr/local/src
      gtar xvzf $FTP/amsltx11.tar.gz             ; 注9
      mkdir $TEXMF/tex/latex209/amslatex
      cd amsltx11/inputs
      cp -p * $TEXMF/tex/latex209/amslatex
      cd ../fontsel
      cp -p *.sty $TEXMF/tex/latex209/amslatex
    
      cd ../latex
      ln -s ../fontsel/lfonts.new   lfonts.tex
      ln -s ../fontsel/fontdef.ori  fontdef.tex  ; 注10
      ln -s ../fontsel/preload.ori  preload.tex  ; 注11
      ln -s ../fontsel/basefont.tex xxxlfont.sty ; 注12
    
      initex lplain.tex \\dump
      mv -f lplain.fmt $TEXMF/ini/amsl209.fmt
      mv -f lplain.log $TEXMF/ini/amsl209.log
      mkdir $TEXMF/tex/latex209/amslatex
      cd ../inputs
      mv -f * $TEXMF/tex/latex209/amslatex
      cd $TEXBIN
      ln -s virtex amsl209                       ; 注13
      rehash
    
    注9
    amsltx11/doc に展開される amslatex.tex には、AMS-LaTeX 1.1 の 解説と共に、インストールに関する詳しい説明もあります。それは、 LaTeX 2.09 で *.dvi に変換可能なので、
      cd amsltx11/doc
      latex209 amslatex            ; 3回行う
      latex209 amslatex
      latex209 amslatex
      
    として、amslatex.dvi を作成し、印刷出力、あるいは、xdvi などの previewer を使って読んでおくと良いでしょう。
    注10
    ../fontsel/fondef.ori でなくて、../fontsel/fontdef.max あるいは、fontdef.ams を選択してもよい。
    注11
    ../fontsel/preload.ori の代わりに、../fontsel/preload.med あるいは、../fontsel/preload.min を選択してもよい。
    注12
    ../fontsel/basefont.tex の代わりに、../fontsel/newlfont.sty を選択してもよい。ただし、次の項の nsff1jp.lzh を使う場合は 後者は不可。
    注13
    AMS-LaTeX 1.1で書かれた testart.tex でテストしてみるとよい。
      cd /usr/local/src/amsltx11/doc
      amsl209 testart
      amsl209 testart
      amsl209 testart
      
    日本語版の場合は,まず altex209 のコマンド作成における iniptex コマンド の直前までを実行します(既に altex209 の作成などで実行済みであれば不要)。 次に、$TEXMF/web2c/texmf.cnf に
      TEXINPUTS.amspl209=$platex209_inputs
      TEXINPUTS.amsjl209=$platex209_inputs
    
    の行を加え、前項の amsl209 の作成の initex コマンドの直前までを実行します。 既に行っていれば不要です。そのあとも同様ですが、
      cd /usr/local/src/amsltx11/latex
      iniptex lplain.tex \\dump
      mv -f lplain.fmt $TEXMF/ini/amspl209.fmt
      mv -f lplain.log $TEXMF/ini/amspl209.log
      cd $TEXBIN
      ln -s virptex amspl209
    
    となり、日本語が扱えるAMSLaTeX 1.1 がコマンド amspl209 で使えます。 但し、実際に日本語を扱うには、そのためのマクロがないと不便です。 (出版社などから提供されている場合があります。)

    そのまま使う場合には、日本語が扱えるようなキット(たとえば、 nfss1jp.euc.tar.gz)を利用すると便利です。 /usr/local/src/amsltx11/latex に入れ、上記の amsl209 の作成と同様にします。 ただし、最後は次のようにして、コマンド amsjl209 を作成します。

      cd /usr/local/src/amsltx11/latex
      gtar xvzf $FTP/nfss1jp.euc.tar.gz
      iniptex njlplain.tex \\dump
      mv -f njlplain.fmt $TEXMF/ini/amsjl209.fmt
      mv -f njlplain.log $TEXMF/ini/amsjl209.log
      mkdir $TEXMF/tex/platex209/amslatex
      mv -f *.sty $TEXMF/tex/platex209/amslatex
      cd $TEXBIN
      ln -s virptex amsjl209
      rehash
    
    AMS-LaTeX 1.1 は、現在旧版であり、いくつかある日本語化の方法には、互換性がない ので、新しい pLaTeX2e による AMS-LaTeX 1.2 を使う方が良いでしょう。

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    9. コマンド名を変更するには

    TeXの実行ファイルは、/usr/local/bin/virtex(日本語版は、 /usr/local/bin/virptex) ですが、それが呼び出されると、呼び出された実行コマンド名(foo とすると) に「.fmt」を付けたフォーマットファイルを $TEXMF/ini から(すなわち、 /usr/local/lib/texmf/ini/foo.fmt を)ロードし、その後、コマンドで指定した ファイルを処理します。

    従って、/usr/local/bin において

      ln -s virptex platex
      rehash
      platex foofoo
    
    とすると、virptex が platex という名前で、foofoo というパラメータを渡されて 呼び出されるので、呼び出されたvirptex は、$TEXMF/ini/platex.fmt(すなわち、 アスキーの pLaTeX2e のマクロを取り込んだもの)をロードし、foofoo に デフォルトの拡張子 .tex を補った foofoo.tex を(pLaTeX2e のソースファ イルとして)処理します。

    また、このとき foofoo.tex で指定した書式指定や、直接指定により読み込まれる ファイルは、$TEXMF/web2c/texmf.cnf を読んで、 $TEXINPUTS.platex=... という行があれば、それに従った順序で探されます (kpathsea)。もし

      $TEXINPUTS.platex=.:$TEXMF/tex/platex//:$TEXMF/tex//
    
    となっていれば、まずカレント・ディレクトリを、次に $TEXMF/tex/platex// を(// は任意のディレクトリの列を表しているので、/usr/local/platex または その下にあるディレクトリのすべてを)...と、見つかるまで探していきます。 ここで、$TEXMF/tex//inputs などという指定も可能です。

    アスキーの日本語LaTeX 2.09 は、altex209という名前で作成されましたが、jlatex と いう名前で作成するには、以下のようになります。
    $TEXMF/web2c/texmf.cnf に

      $TEXINPUTS.jlatex=$alatex209_inputs
    
    という行を書く($alatex209_inputs は既に設定してあるものとする)
    $TEXMF/ini の対応するフォーマットファイルが、altex209.fmt であったとすると、 それを
      cd $TEXMF/ini
      mv -f altex209.fmt jlatex.fmt
    
    と変更するか
      ln -s altex209.fmt jlatex.fmt
    
    とし、最後に
      cd /usr/local/bin
      ln -s virptex jlatex
      rehash
    
    とすればよい。後者の場合は、altex209 というコマンドも有効のまま残して おくことができる。

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    以上です。 ftp-admin@akagi.ms.u-tokyo.ac.jp